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ルーマニア、ワイン大国

ルーマニアは東ヨーロッパのワイン大国です。葡萄栽培面積は世界TOP10とヨーロッパTOP5の広さを誇り、ユニークな土着品種も数多く存在します。

ワインに大変適した気候や土壌に恵まれているため、質の高い葡萄が育ちます。また、ルーマニアは厳しい法的な枠組みを確立させ、リーズナブルな価格で極めて高品質なワインを製造しています。

位置と基礎データ

ルーマニアは東ヨーロッパの国で、ハンガリー、ウクライナ、モルドバ、ブルガリア、セルビアと黒海に面しています。ルーマニアは広い国道と豊な自然環境に恵まれ、東欧最大のワイン生産国です。​国土面積は238,391平方キロメートルです。

ルーマニアには80,000以上の葡萄生産者がいます。2019年のOIVデータによると、葡萄栽培面積は191,181ヘクタールで、230種類の葡萄品種が栽培されています。45のEU承認地理的表示(DOC及びIG)が登録されています。

ルーマニア国内で受けられる葡萄栽培やワイン生産に関連するEU承認修士号や博士号などの教育コースの数は17です。

年間のワイン生産量は3,808,000竡(= 3.808億リットル)です。ワイン生産量の約94%が国内消費され、約6%が輸出されます。国民一人当たりの年間消費量は23.9リットルです。

興味あるけど
どこから始めれば良いか
分からない方のための

ルーマニアワイン
選び方ガイド

お客様に「ルーマニアワインに興味あるけど、最初に何を飲めば良いか分からない」や「面白そうだけど、色々ありすぎて難しそうですね」のようなことが良く言われます。

このような悩みを持ってらっしゃる方々のために、ワインの楽しみ方に触れながら、ルーマニアワインの魅力的な世界に踏み込むためのアドバイス集をまとめました。ここでは、

ルーマニアワインの始め方
選ぶ際の判断基準
お勧めのルーマニアワイン

といった、はじめてのルーマニアワインを選ぶためのコツを紹介していきます。これを読めば、きっとステキなルーマニアワインに出会うことができます。

STEP ①
何から始めれば良いか?

最初は国際品種から!
熟成ワインより、フレッシュワイン
最初に飲んで欲しい国際品種

STEP ②
土着品種の新世界へ

土着品種の領域に踏み込む
飲んで欲しい土着品種

STEP ③
もう少し深く入り込む

ブレンドを知る
飲んで欲しいブレンドワイン

STEP ④
ルーマニアトップレベル

3〜5千円台はトップレベル?
飲んで欲しい、トップレベルワイン

STEP ⑤
頂点を登る

ルーマニアの高級ワインって、どれぐらい高い?
飲んで欲しい、高級ワイン

STEP ①
何から始めれば良いか?

最初は国際品種で我慢

ワインを選ぶ際に、判断基準となる要素で最も分かりやすいものの一つが葡萄品種ではないでしょうか。今や世界各国のほとんどのワインのラベルに葡萄品種が明記されています。その中で有名な品種が、白ではシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、赤ではカベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールと言った品種があります。

いづれも国際品種と呼ばれており、ほとんどのワイン生産国で栽培されています。それはもちろん、ルーマニアも例外ではなく、多くの国際品種のワインが造られています。

しかし、多くのルーマニアワインの初心者が、珍しいものを求め、最初から土着品種を選び、ルーマニアで育った国際品種の素晴らしさに気が付かないこともあります。最初の段階で土着品種の魅惑に我慢し、国際品種から始めてみてはいかがでしょうか。

他の国で同じような品種を飲んだことがあれば、味わいのイメージは想像しやすいだけでなく、そのイメージと比較しながら飲んでいただければ、ルーマニアワインのポテンシャルを知っていただけると思います。

熟成より、フレッシュ!

そしてもう一つ重要なポイントは、最初はできるだけ若いワインを選んでいただく事です。若いワインというのは、生産年が新しいという意味です。ワインというのはどうしても熟成させた方が良いというようなイメージがあります。確かに、熟成ワインには複雑な要素やなんとも言えない素晴らしい深みが現れる場合もありますが、熟成すればするほど分かりにくい要素も出てきます。

ワインを熟成すると、フレッシュなワインに感じられる味わいや香りとは違うものも多く生まれるため、葡萄由来や産地由来のキャラクターが分かりにくくなります。ですので、初心者の方はまずフレッシュで飲みやすく、若いワインを選んでいただく事をおススメします。

若いワインから初めていただくと、ルーマニアのフルーティでフローラルな白ワインと果実味溢れる、香り豊富な赤ワインの自然さと誠実さに魅了されるでしょう。馴染みのある国際品種でも、新しい発見が十分にある事かと思います。

何を選べばいいか分からない場合は、まずは国際品種を選んでみてはいかがでしょうか。

STEP ②
土着品種の新世界へ

ルーマニアの土着品種

土着品種の領域に踏み込む

国際品種を試して、そのポテンシャルを確認できましたら、少し前に進んで、土着品種の領域に踏み込んで頂きたいですね。土着品種という言葉は、その土地で昔から栽培されており、その国を代表する葡萄品種という事です。他の国ではそこまで栽培されておらず、特徴的で個性あふれるワインが体験できるものになっています。

一見すると聞いたこともないような葡萄品種を選ぶことはなかなか難しいかもしれませんが、ダニエルのワインショップでは意味のある、魅力的な土着品種を選んでおります。

その土着品種のなかでも、最初に知って頂きたいのは、白ですとタマイオアサ・ロマネアスカ、フェテアスカ・アルバとフェテアスカ・レガーラ、赤ですとフェテアスカ・ネアグラ、ネグル・デ・ドラガシャニとカダルカいう品種です。

STEP ③
もう少し深く入り込む ルーマニアのブレンドワイン

ブレンドを試す

一つの葡萄品種からできたワインは「単一ワイン」と言い、様々な葡萄品種を組み合わせて造られたワインは「ブレンドワイン」と言います。STEP 1 と STEP 2 でお勧めしたワインの全ては単一ワインです。STEP 3 では、ブレンドワインを試していただきたいですね。

ブレンドワインの最大のメリットは、葡萄品種を組み合わせる事により、単一では足りない要素を補い合いバランスを良くし、引き立て合い、飲み易くすることです。

それぞれの単一品種を試した上で、ブレンドワインを飲まれると、とても楽しい体験ができます。各品種それぞれの良いところを掛け合わせることで、ブレンドワインにしか出せないような絶妙な味と香りが生まれます。

単一ワインで品種の個性をある程度把握した後に、ブレンドワインと対峙してみると、今まで気がつかなかった、新しいワインの次元を楽しんで頂けます。国際品種同士のブレンド、土着品種動詞のブレンドはもちろん、国際+土着品種のブレンドもとても面白いです。

STEP ④
ルーマニアのトップレベル ルーマニアのトップレベルのワイン

3~5千円はトップレベル?

10年から20年前までは、フランスの3〜5,000円台ワインがとても魅力的でしたね。しかし、昔は3〜5,000円台で買えた良質なフランスワインは世界的に有名となり、今は1万円を超えたりします。あの有名な神の雫でも取り上げられた「シャトー・ボイド・カントナック」というマルゴー村のワインもその一つの例です。フランスワイン以外でも、世界的に有名になったワインの価格が上昇しています。具体的な例として、オレゴン産のピノ・ノワールやニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランが挙げられます。

ルーマニアは世界TOP10に入る葡萄畑の面積を誇り、最高の品質のワインを生産しています。しかし、歴史的な背景と国内の膨大なワイン市場の吸収力により、世界的に有名にならなかったおかげで、価格がまだまだ安定しています。6,000円以上のルーマニアワインが、僅かの例外をのぞいて、ほとんど存在せず、3〜5千円台のワインのレベルがトップクラスです。

したがって、ルーマニアワインの3〜5,000円台がまだまだ世界的に有名になってないことが最大の魅力だと考えております。ルーマニアの綺麗な自然環境、非常に厳しい法的な枠組みと情熱溢れる新世代のメーカーが素晴らしいワインをどんどん生み出しています。

STEP ⑤
ルーマニアの頂点を登る

 ルーマニアの高級ワイン

ルーマニアの高級ワイン

ルーマニア国内では5,000円を超えるワインの数が比較的少なく、3,000円台のワインよりも明らかに良い5,000円台のワインを見つけることが簡単ではありません。しかし、たまには、とても感動的な出会いに恵まれます。

嬉しいことに、どんなに感動的なワインと出逢ったとしても、価格は1万円を超えることがありません。これはまさに、ルーマニアの素晴らしさの一つだと考えております。長期保存に向いているルーマニアの最高級ワイン、自信を持ってお勧め致します。

まとめ

ルーマニアワインを飲み始めるなら、

国際品種から土着品種へ
単一からブレンドへ
フレッシュから熟成タイプへ
手頃から高級なワインへ

これで、ルーマニアワインを飲まれたことのない方が、どこから始めれば良いかと、ルーマニアワインをどのように理解すれば良いか、少しでもお分かり頂けたでしょうか。

まだまだ珍しいルーマニアワインですが、試す価値はあると思います。

何から手をつけて良いのかわからない方はこれを機に上記のステップに沿って、ルーマニアワインを選んでみてはいかがでしょうか。今までのワインとは全く違った、新しい味わいを発見できたら、幸いです。

ここまで読んで頂き、心より感謝しております。不明点や質問等がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。