パラディ | 名古屋
ダニエルのワインクラブでは、私自身が心から「良い」と思えるお店をご紹介しています。今回は、名古屋・東桜の「パラディ(Paradis)」。日本で、本当のルーマニア料理を出している店はそう多くありません。ルーマニアのワインを仕事にしている人間として、この店のことは特別にお伝えしたいと思っていました。
場所は東桜一丁目、ビルの2階奥。看板を探しながら階段を上がることになりますが、扇を開けた瞬間に、その手間は全部忘れます。

名古屋で、ルーマニアの食卓につく
ビルの2階にある、小さな隠れ家
パラディは、ルーマニアの家庭料理を出す店です。フレンチやイタリアンのように日本で見慣れたジャンルではない分、最初の一皿で「こんな味があったのか」と驚く方が多いです。
ルーマニア料理は、一言で言えば「心地よさ」の料理です。黒海の魚介、カルパチア山脈の羊やチーズ、ドナウ川流域の野菜。トルコ、ハンガリー、バルカンの影響が重なって、スパイスは強すぎず、酸味の使い方がとても上手い。日本の方の口にも、驚くほどすんなり入ります。
何を頒むか迷ったら
サルマーレ、ミティテイ、チョルバ
まずはサルマーレ。ロールキャベツと訳されますが、ルーマニアのものはもっと小ぶりで、一つ一つ手で巻かれています。これにママリガ(とうもろこしの粉を練ったもの)を合わせるのが本国の食べ方。ルーマニア人にとっては、この組み合わせが実家の味です。
ミティテイは、ハーブとニンニクを練り込んだ細長いソーセージ。ルーマニアではビールの供と相場が決まっていますが、赤ワインともよく合います。チョルバは酸味のあるスープ。店や家庭ごとに作り方が違う料理で、一口目で体がほっとします。グヤーシュの深いコクも、この店の評判のひとつ。
そのほか、キノコのクリーム煮込みや、トリュフのマッシュポテトを添えたラムのローストなど、ワインを開けたくなる皿が並びます。

山田さんという人
ソムリエが選ぶ、ルーマニアワイン
パラディを切り盛りしているのは、オーナーの山田さん。ソムリエです。これが、この店を特別にしている一番の理由だと思います。
ルーマニア料理を出す店は日本にも少しありますが、ルーマニアワインをソムリエが選んで、料理に合わせて提案してくれる店となると、ここだけです。何を飲めばいいか分からなければ、そのまま山田さんに託してください。それが一番いい。
ダニエルのワインクラブがお届けしているワインも、ここ名古屋のパラディで味わっていただけます。私たちがルーマニアの畔を回って選んだ瓶が、名古屋のビルの2階で、サルマーレの隣に置かれている。これ以上にうれしい使われ方はありません。
お店で飲んで気に入ったワインは、ルーマニアワインの一覧から探してみてください。
名古屋の真ん中で、少しだけ遠くへ
常連さんが多い理由
カジュアルな店です。構えずに入れて、グラスを頒んで、気がつけば山田さんとルーマニアの話をしている。常連さんが多いのは、その距離感のせいだと思います。
名古屋の中心にいながら、扇を一枚隔てるだけで、少しだけ遠い場所に居る感覚になれる。パラディはそういう店です。
アクセス情報・ご予約
パラディは、地下鉄桜通線「高岳」駅や東山線「栄」駅から歩ける距離。ビルの2階奥、202号室です。
- 住所:〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1-6-3 ユニブール栄 2F奥 202
- 営業時間:月〜木 18:00〜23:00/金 11:30〜15:00と18:00〜23:00/土 18:00〜23:00
- 定休日:日曜日
- ご予約:052-971-8378
- Instagram:@____paradis
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。ご来店前に公式Instagram等で最新情報をご確認ください。
まとめ
ルーマニアの家庭料理と、ソムリエが選んだルーマニアワインと、山田さんの笑顔。日本でこの三つが揃う場所は、正直に言ってほかに思いあたりません。
名古屋にお出かけの際は、ぜひ一度。「ダニエルのワインクラブから来ました」とひと言添えていただけたら、きっと素敵なひとときが待っているはずです。
執筆者:ダニエルのワインクラブ ベレシュ・ダニエル (BERES Daniel)