カートの内容

カートに商品ありません

🇷🇴 VSN ワイナリー


VSN(ヴィティコラ・サリカ・ニクリツェル/Viticola Sarica Niculițel)は、ルーマニア南東部、ドブロジェア地方の北部で「カーイ・デ・ラ・レテア(Caii de la Letea)」ブランドを造るワイナリーです。コリーネレ・ドブロジェイ産地を代表する生産者として、ドナウ川とマチン山地のあいだに約700ヘクタールの畑を擁し、ルーマニア産アリゴテの魅力を誰よりも力強く発信しています。

ヴィティコラ・サリカ・ニクリツェルの地図

ドブロジェア最古の産地

サリカとニクリツェルの丘では、数千年前からぶどうが育てられてきました。この地からはぶどうの蔓をあしらった出土品が見つかっており、古代にはアエギッスス(現トゥルチャ)、ノヴィオドゥヌム(現イサクチャ)、アルビウム(現マチン)といったドナウ川の港が、ワインの交易で知られていました。

1903年には、この一帯に約5,800ヘクタールの畑が広がり、年間およそ305,000ヘクトリットルのワインが造られていました。プトナに次ぐ、ルーマニア第二の産地でした。北ドブロジェアがかつてルーマニアワインの一大中心地であったことを知る人は、今ではごくわずかしかいません。

1958年、国営農場の誕生

ワイナリーの近代史は、1958年の国営農場の設立に始まります。1962年から1968年にかけて大規模な植樹が進められ、組織の統合を経て、1,100ヘクタールの畑を擁する国営農業企業(IAS)が誕生しました。しかしソ連の影響下にあったこの時代、重んじられたのは質よりも量。当時の地政学的な状況もあり、ここで造られたワインが国際的な評価を得る機会は訪れませんでした。

忘れられた歳月

1991年の民営化の後、産地は衰退の道をたどります。ワイナリーが手がけていたのは主にバルクワインで、その一部は「ムルファトラール(Murfatlar)」のブランド名で販売され、「サリカ」の名は安価なワインの代名詞となっていました。1990年代の初めには、サリカのアリゴテがブカレストで1.5リットルや2リットルのペットボトルに詰められて売られていたほどです。半世紀に及ぶ全体主義的な共産主義体制を経て、数千年の歴史を持つサリカとニクリツェルは、すっかり無名の存在となっていました。

2015年、倒産の淵からの大胆な賭け

共産主義体制が崩壊した後も状況は好転せず、ワイナリーはついに倒産手続きに入ります。

2015年、情熱あふれる実業家マリウス・イリエフ(Marius Iliev)氏が、このワイナリーを消滅の危機から救うことを決意し、再建への投資に乗り出しました。

最初の数年間、彼が目にした現実は厳しいものでした。畑は荒れ、醸造設備も乏しく、造れるのはバルクワインだけ。

最初の決断は、最も困難な決断でもありました。2015年の収穫では品質の劣るぶどうをすべて除き、残ったぶどうからわずか4種類のワインだけを造ったのです。そして、さらに大胆な賭けが続きます。

倒産手続き中の企業は、EUの補助金を受けることができません。そこでイリエフ氏は、倒産手続きの終結をあえて先送りし、私財を投じて最新の醸造設備を築き上げました。翌年さらなる投資を重ね、会社はようやく再建を果たします。

わずか1年後の2016年、新生ワイナリーの最初の白ワインとロゼワインは、ルーマニアの消費者から驚くほど高い評価を受けました。赤ワインは熟成のために寝かされ、市場に出たのはその4年後のことです。

「カーイ・デ・ラ・レテア」という名

同じ2016年、ブランド「カーイ・デ・ラ・レテア」が誕生しました。ルーマニア語で「レテアの馬たち」を意味するこの名は、ワイナリーからほど近いドナウ・デルタ、キリア支流とスリナ支流のあいだに広がる自然保護区「レテアの森」に暮らす野生馬に由来します。現在もおよそ2,000頭の馬がこの森で暮らし、自由の象徴となっています。

野生馬たちの自由は、共産主義体制のもとでルーマニアの人々が求め、闘い続けた自由そのもの。だからこそ馬はルーマニア人にとってアイデンティティにも通じる特別な存在であり、多くのワインラベルにその姿が描かれているのです。

VSNは、レテアの森の野生馬に捧げた三つのシリーズを造っています。Vol.1は自由に駆ける馬たちの生命力を、Vol.2はこの気高い動物に出会えたときの感動を、そしてプリンチェプスは、困難な時代にも失われない馬たちの調和と気品を表しています。

サリカ・ニクリツェルのテロワール

サリカ・ニクリツェル産地の個性は、ドナウ川、ドナウ・デルタ、南に広がる森、そして古代ヘルシニア造山帯の名残であるマチン山地が出会うことで生まれます。年間平均気温は10℃をわずかに上回り、年間降水量はおよそ440ミリです。

北向きの斜面が多く、川と森が夏の暑さを和らげるため、ぶどうはゆっくりと熟し、酸と香りをしっかりと保ちます。土壌はレス(黄土)を母材とし、チェルノーゼム、レンジナ、石灰岩の上のリソソルから成ります。水はけがよく、アルカリ性で、炭酸カルシウムを豊富に含む土壌です。

この土地には、地元の人々が「マレアナ」と呼ぶ風が吹きます。一年の半分は黒海から吹き、残りの半分は北からの冷たい風にその座を譲るため、畑の空気が淀むことはありません。この絶え間ない風がぶどうの樹を健やかに保ち、農薬への依存を大きく減らしています。

格付けとスパークリングワイン

VSNのワインは、原産地呼称「DOC サリカ・ニクリツェル」、または地理的表示「IG コリーネレ・ドブロジェイ」を名乗ります。また、アリゴテとララ・ネアグラからは、単一品種のスパークリングワインも造られています。

アリゴテ、ドナウ河畔の王国

アリゴテはフランス・ブルゴーニュ原産の白ぶどう品種で、ピノ・ノワールとグエ・ブランの交配から生まれました。ブルゴーニュでの栽培面積は約1,700ヘクタール。一方、ルーマニアでは現在5,000ヘクタールを超え、そのうち約900ヘクタールがドブロジェアにあります。VSNはそのうち128ヘクタールを所有しています。

ルーマニアのアリゴテ

ぶどうは複数の区画から収穫され、それぞれに役割があります。テリツァの区画では、高い幹に2本のコルドンを伸ばす「スマート・ダイソン方式」の仕立てを、ルーマニアで初めて採用しました。テリツァからは最上のアリゴテが収穫され、スパークリングワインのベースとプリンチェプス・レゼルヴァに使われます。

優れた年には、ポディシュの区画からテリツァをもしのぐぶどうが収穫されます。このほか、森のほとりのイサクチャやトゥルチャにも区画があり、Vol.1とVol.2のぶどうはサリカの畑から生まれます。

ひとつの品種、六つの表情

爽やかで生き生きとしたVol.1から、6ヶ月間澱とともに熟成させたスパークリング、そしてオーク樽で6ヶ月熟成させ、優れた熟成ポテンシャルを備えたプリンチェプス・レゼルヴァまで。VSNのアリゴテはさまざまな表情を見せ、この品種を愛する方々に嬉しい驚きをもたらしてくれます。

Vol.2 アリゴテ 2022年はロンドン・ワイン・コンペティション2023で91点・金賞を、プリンチェプス・アリゴテ・レゼルヴァ 2021年はコンクール・モンディアル・ド・ブリュッセル2024で銀賞を受賞しています。

フェテアスカ・ネアグラとエピファニー

ルーマニアを代表する黒ぶどう品種フェテアスカ・ネアグラは、サリカ・ニクリツェルの地でふくよかで豊かな表情を見せます。その頂点に立つのが、息をのむほどの一本「エピファニー」。フランス産オークの新樽で12ヶ月、さらに瓶内で最低12ヶ月の熟成を経てリリースされます。2019年ヴィンテージは、コンクール・モンディアル・ド・ブリュッセル2024とムンドゥス・ヴィニ2024で金賞に輝きました。

ララ・ネアグラ、ワイナリーの未来

ララ・ネアグラは、ルーマニアではバベアスカ・ネアグラの名でも知られる古い土着品種です。明るく透明感のある色合いと繊細なタンニンを備えたエレガントな赤ワインを生み、しばしばピノ・ノワールにもたとえられます。VSNにとって、ララ・ネアグラはこれからのワイナリーの中心を担う品種。その成果はすでに表れており、デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2026では、Vol.1 ララ・ネアグラのロゼ 2025年が90点・銀賞を、2024年ヴィンテージのララ・ネアグラの赤が銅賞を獲得しました。

アリン・ラザレスク氏との出会い

私たちはワイナリーを訪ね、アリン・ラザレスク(Alin Lazărescu)氏と直接お会いしました。醸造学を修めた彼は、2017年に営業担当としてチームに加わり、のちに代表取締役に就任。素晴らしい人柄の持ち主であり、そのビジョンがここ数年のワイナリーの目覚ましい発展を導いてきました。

チームの多くはトゥルチャ県の出身です。ワインを手がけるのは醸造家のアドリアン・ドルギン(Adrian Dolghin)氏とイオヌツ・ガディウツァ(Ionuț Gădiuță)氏。畑はソリン・イグナト(Sorin Ignat)氏の指揮のもと、パウル・フレア(Paul Fulea)氏の助言を受けて管理されています。

現在、VSNはヴィントゥルヴィアン・エステーツ(Vintruvian Estates)グループの一員として、デアル・マーレをはじめとするルーマニア各地のワイナリーと歩みをともにしています。

当店で取り扱うVSNのワイン

VSNのワインはすべてワイナリーから直接輸入し、リーファーコンテナ(定温コンテナ)で日本へ運んでいます。

ドブロジェアの風と長い歴史が育んだVSNのワインを、ご自宅の食卓でお楽しみいただければ幸いです。

よくあるご質問

VSNとは何の略ですか?

VSNは「Viticola Sarica Niculițel(ヴィティコラ・サリカ・ニクリツェル)」の略で、ルーマニアのトゥルチャ県でカーイ・デ・ラ・レテアを造るワイナリーの名称です。

カーイ・デ・ラ・レテアのワイナリーはどこにありますか?

カーイ・デ・ラ・レテアのワイナリーは、ルーマニア南東部、北ドブロジェアのトゥルチャ県ニクリツェルにあり、ドナウ川とドナウ・デルタのすぐ近くに位置しています。

VSNではどのようなぶどう品種を栽培していますか?

VSNは主にアリゴテ、フェテアスカ・ネアグラ、ララ・ネアグラを栽培しているほか、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなども手がけています。


このページでは、当店で取り扱っているすべてのVSNワイナリーのワインをご覧いただけます。フィルター機能や表示順の調整を使って、お好みのワインをお探しいただけます。

結果数: 16 件

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 アリゴテ 2022年 ハーフボトル (375 ml) | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 アリゴテ 2022年 ハーフボトル (375 ml) | 白ワイン

¥1,320 (税込) (税抜 ¥1,200)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 フェテアスカ・ネアグラ 2019年 ハーフボトル (375 ml) | 赤ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 フェテアスカ・ネアグラ 2019年 ハーフボトル (375 ml) | 赤ワイン

¥1,320 (税込) (税抜 ¥1,200)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 アリゴテ 2024年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 アリゴテ 2024年 | 白ワイン

¥2,310 (税込) (税抜 ¥2,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 フェテアスカ・ネアグラ 2023年 | 赤ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 フェテアスカ・ネアグラ 2023年 | 赤ワイン

¥2,310 (税込) (税抜 ¥2,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 クインテッセンス | 赤ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 クインテッセンス | 赤ワイン

¥2,310 (税込) (税抜 ¥2,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 ララ・ネアグラ 2024年 | 赤ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.1 ララ・ネアグラ 2024年 | 赤ワイン

¥2,310 (税込) (税抜 ¥2,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア スパークリング アリゴテ 2024年 | スパークリングワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア スパークリング アリゴテ 2024年 | スパークリングワイン

¥2,750 (税込) (税抜 ¥2,500)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア スパークリング ララ・ネアグラ 2024年 | スパークリングワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア スパークリング ララ・ネアグラ 2024年 | スパークリングワイン

¥2,750 (税込) (税抜 ¥2,500)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.2 アリゴテ 2023年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.2 アリゴテ 2023年 | 白ワイン

¥3,245 (税込) (税抜 ¥2,950)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェップス・アリゴテ 2023年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェップス・アリゴテ 2023年 | 白ワイン

¥3,300 (税込) (税抜 ¥3,000)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア Vol.2 フェテアスカ・ネアグラ 2022年 | 赤ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア Vol.2 フェテアスカ・ネアグラ 2022年 | 赤ワイン

¥3,520 (税込) (税抜 ¥3,200)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・ソーヴィニヨン・ブラン・フュメ 2023年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・ソーヴィニヨン・ブラン・フュメ 2023年 | 白ワイン

¥3,520 (税込) (税抜 ¥3,200)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・シャルドネ 2022年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・シャルドネ 2022年 | 白ワイン

¥3,520 (税込) (税抜 ¥3,200)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・アリゴテ・レゼルヴァ 2021年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・アリゴテ・レゼルヴァ 2021年 | 白ワイン

¥4,510 (税込) (税抜 ¥4,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・ソーヴィニヨン・ブラン・アカシア・レゼルヴァ 2021年 | 白ワイン
会員割引有

カーイ・デ・ラ・レテア・プリンチェプス・ソーヴィニヨン・ブラン・アカシア・レゼルヴァ 2021年 | 白ワイン

¥4,510 (税込) (税抜 ¥4,100)

Unit price
per 

詳細はこちら
エピファニー・フェテアスカ・ネアグラ 2019年 | 赤ワイン
会員割引有

エピファニー・フェテアスカ・ネアグラ 2019年 | 赤ワイン

¥5,830 (税込) (税抜 ¥5,300)

Unit price
per 

詳細はこちら