商品情報
リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、プリオラート。名前は覚えた。では、その隣は何ですか。ひとつ南は。海までの間には。スペインワインの学習が難しいのは、産地の数が多いからではありません。産地どうしの位置関係が見えないからです。
この地図は、スペインとEUに登録されている地理的表示(GI)をひとつも省略せずに149産地すべて収録し、法令が定める市町村の単位まで遡って境界を描き起こしたものです。B0縦向き(1030×1456mm)の大判プリントで、ワインを学ぶ方の壁と、スペイン料理店・バルの壁の両方を想定して設計しました。
収録は149産地。DOP 106、IGP 43。
内訳は次のとおりです。
- DOP(原産地呼称保護)106産地:DO 69、DOCa/DOQ 2(リオハ、プリオラート)、ビノ・デ・パゴ(VP)28、VC(地理的表示付き高級ワイン)7
- IGP(地理的表示保護)43産地:ビノ・デ・ラ・ティエラ(VdlT)43
産地番号は自治州ごとに、州内では産地面積の大きい順に振ってあります。1番から106番までがDOP、107番から149番までがIGPです。州単位でまとまっているので、試験前に「今日はカスティーリャ・イ・レオンだけ」といった区切り方で覚えられます。
産地名は法令に登録されたスペイン語表記のまま、アクセント記号まで正確に記載しています。ラベルや試験問題で目にする綴りと同じものです。17の自治州名にはスペイン語と日本語を併記しました。
境界は、法令から積み上げています
スペインのGIの範囲は、法令上「どの市町村が含まれるか」という一覧で定義されています。この地図では、その定義に忠実であるために、スペイン全土の市町村界8,042区画を先に描き、そのうえで各産地の市町村リストどおりに区域を組み上げました。既存の地図をなぞったものでも、目分量で丸めたものでもありません。境界線の一本一本が、法令の条文に対応しています。
その結果、細い川沿いに一本だけ伸びる産地や、飛び地になっている区域、隣の州にまたがる区域といった、実際の法令が持つ複雑さがそのまま図に出ています。地図としては描くのが面倒な形ですが、それが現実の姿です。
重なりを、省いていません
スペインのGIは重層構造になっています。DOカタルーニャは州内の他のDOをほぼ丸ごと包み込み、VdlTカスティーリャ・イ・レオンは州全域に及び、DOカバは複数の自治州に散らばる市町村の集合です。多くの地図は、この重なりを描くのが難しいため省略します。
本図は省略していません。濃い色が各DOPの区域、淡い色が各IGPの区域。その下に重なる大きなDOPの外周は赤い破線、IGPの外周は青い破線で示しました。カバだけは性質が異なるため、緑の太枠と丸数字で独立して表現しています。「この畑はDOペネデスであり、同時にDOカタルーニャであり、DOカバでもある」という実務上の事実が、一枚の図の上で読み取れます。
試験対策の教材として
WSET各レベル、日本ソムリエ協会の呼称資格試験、その他ワインスクールの講座など、産地名を体系的に覚える必要がある学習のために設計しています。
リストや一問一答では、名前と名前の関係が頭に残りません。地図の上で、リオハの西にリベラ・デル・ドゥエロがあり、その西にトロとルエダが並び、さらに西でポルトガル国境にアリベスが接している、と位置で覚えたものは崩れにくく、試験本番で応用が利きます。壁に貼っておけるという物理的な性質そのものが、この教材のいちばんの機能です。
市場にある他のスペインワイン地図との違い
英語圏で流通している主要なワイン地図を調べたうえで制作しています。
- 収録範囲:主要な既存地図はスペインのDOPのみを収録し、43のIGP(VdlT)が載っていません。ポルトガルと一枚を分け合っている製品や、主要15産地のみを扱う製品もあります。本図はスペイン一国に一枚を使い、DOPとIGPの149産地すべてを収録しています。
- 情報の新しさ:広く引用されている公式集計は2025年1月時点で147産地です。本図は2026年時点の登録内容を反映しており、ビノ・デ・パゴの新規登録を含む149産地を収録しています。
- 境界の精度:市町村界8,042区画から法令どおりに組み上げているため、産地の形が概略図ではありません。
- 言語:日本語話者に向けて自治州名を併記した大判のスペインGI図は他にありません。
スペイン料理店・バルの壁に
B0という大きさは、壁の一面を成立させます。落ち着いた配色は木材、白壁、レンガ、タイルのいずれとも調和し、料理やワインの色を邪魔しません。
そして、この地図は会話を生みます。席に着いたお客様が地図を眺め、自分の飲んでいるワインの産地を探し、その隣に知らない名前を見つける。「これはどんなワインですか」という質問が、次の一杯につながります。産地を説明するために厨房から出てくる必要はありません。壁が説明してくれます。
入口まわり、窓と窓の間、柱の横、階段の壁など、幅はないが高さのある壁面にはこの縦向きが収まります。カウンターの上やソファ席の背後、黒板の上など、横に長い壁に掛けるなら、横向きB0大判プリント(1456×1030mm)をご用意しています。収録産地も縮尺も同じで、違いは向きと判面の構成だけです。長期間の掲示にはマットラミネート加工つきをおすすめします。
地形図と並べると、理由まで見えます
この地図は「どこにあるか」を示します。スペイン 地形レリーフマップ B0縦向きは「なぜそこなのか」を示します。
二枚は同じ投影法(EPSG:3035)、同じ縮尺(約1:1,140,000)で制作しており、同じ位置には同じ土地が来ます。GI図でリベラ・デル・ドゥエロの位置を確認し、地形図で標高800mの台地であることを確かめる。GI図でリアス・バイシャスを見つけ、地形図で大西洋に開いた入り江の地形を見る。産地と地形を往復すると、ワインのスタイルが地理の結果であることが腑に落ちます。
並べて掛けると幅2060mmになります。ワインスクールの教室、店舗の一面、事務所の壁面に、二枚一組でどうぞ。
制作について
この地図は、Daniel's Wine Clubが自ら制作したオリジナルの作品です。公開されている行政界データとEUおよびスペインの法令登録情報を取得し、投影変換、市町村の照合、区域の合成、番号付けと注記の配置にいたるまで、すべての工程を自前で組み立てています。地図や資料の一覧は本・地図・資料のコレクションにまとめています。
仕様
- サイズ:B0/1030 × 1456 mm(JIS規格・縦長)
- 用紙:厚手マットコート紙(マットラミネート加工の選択可)
- 印刷:高解像度の大判インクジェット印刷
- 収録産地:149(DOP 106=DO 69・DOCa/DOQ 2・VP 28・VC 7、IGP 43)
- 収録範囲:スペイン本土およびバレアレス諸島(本図内)、カナリア諸島(本土と同縮尺のインセット、11産地)
- 縮尺:約1:1,140,000(横向き版および当店のスペイン地形レリーフマップと同一)
- 投影法:ETRS89 ランベルト正積方位図法(EPSG:3035)
- 注記:産地番号1〜149、自治州別の産地一覧(スペイン語表記)、17自治州名の西日併記、市町村界、主要河川・湖沼、水深段彩、緯度経度線、凡例パネル
- 版:2026-2027年版(2026年8月発行)
ご注意:本商品はプリント本体のみです。額縁・フレームは含まれません。掲載写真は仕上がりと大きさをご覧いただくためのイメージで、額装した状態や設置例を含みます。実際にお届けするのは、丸めた状態のプリント1枚です。
用紙について
厚手マットコート紙
コート紙の表面のツヤを消して、しっとりとした質感と手触りを持たせた用紙です。発色も良く、上品で落ち着いた雰囲気に仕上がります。照明の映り込みが少ないため、店舗の壁面でも産地名がはっきり読めます。
厚手マットコート紙 + マットラミネート加工
上記の用紙の表面に、つや消しのラミネートフィルムを貼り合わせた仕様です。マットな質感はそのままに、水濡れ、指紋、擦れ、紫外線による退色に強くなります。飲食店や教室のように、人が近づき、手が触れ、長期間掲示する環境にはこちらをおすすめします。
お届けについて
受注生産です。ご注文をいただいてから印刷し、通常7〜10営業日で発送いたします。折らずに丸めた状態で、硬質の紙管(筒)に入れてお届けします。
著作権および使用条件
© 2026 Daniel's Wine Club. All rights reserved. 本地図の図案、区域データの編集物、番号体系、配色、注記、レイアウトを含むすべての要素について、著作権その他の一切の権利を留保します。
ご購入者様に許諾される範囲:お買い上げいただいたプリント本体を、店舗、教室、事務所、ご自宅などに掲示してご利用いただけます。授業や接客の場で参照していただくことにも制限はありません。
禁止事項:複写機・スキャナー・カメラ等による全部または一部の複製、複製物の配布・販売・貸与、印刷物・スライド・ウェブサイト・SNS・動画その他の媒体への図版としての転載、データ化および再配布、改変または二次的著作物の作成、第三者への再許諾を禁じます。商業目的での利用、および教材としての複製配布には、事前の書面による許諾が必要です。
ライセンスをご希望の法人・教育機関の方は、お問い合わせよりご相談ください。用途に応じた利用許諾をご案内いたします。
よくあるご質問
縦向きと横向き、どちらを選べばよいですか
掛ける壁の形でお選びください。収録産地はどちらも149で、縮尺も同じです。入口まわりや窓と窓の間、柱のような縦に長い面にはこの縦向き版を。カウンターの上、ソファ席の背後、黒板の上など、横に長い壁には横向き版をおすすめします。教室で使う場合は、黒板やスクリーンの上に収まる横向きが使いやすいことが多いです。
収録されている産地はいくつですか
149産地です。DOP(原産地呼称保護)が106産地、IGP(地理的表示保護)が43産地。DOPの内訳はDO 69、DOCa/DOQ 2、ビノ・デ・パゴ28、VC 7です。スペインに登録されているワインの地理的表示を、すべて収録しています。
IGP(ビノ・デ・ラ・ティエラ)も載っていますか
はい。43のIGPすべてを、産地の区域とともに収録しています。市場に流通している主要なスペインワイン地図の多くはDOPのみを扱っており、IGPが載っている大判地図はほとんどありません。
いつ時点の法令を反映していますか
2026年8月時点の登録内容です。広く引用されている公式集計は2025年1月時点で147産地ですが、本図はその後の登録を反映して149産地を収録しています。版数は2026-2027年版です。
産地の境界はどのくらい正確ですか
スペインの法令はGIの範囲を市町村の一覧で定めています。本図はスペイン全土の市町村界8,042区画を描いたうえで、各産地の市町村リストどおりに区域を組み上げています。概略図ではなく、法令の定義をそのまま図にしたものです。
ワインの試験勉強に使えますか
はい。WSET各レベル、日本ソムリエ協会の呼称資格試験、各種ワインスクールの講座など、産地を体系的に覚える学習を想定して設計しています。産地番号は自治州ごとにまとまっているため、州単位で区切って覚えられます。なお本商品は、いずれの認定団体とも関係のない独自の制作物です。
重なっている産地はどう表現されていますか
濃い色が各DOPの区域、淡い色が各IGPの区域です。下に重なる大きなDOPの外周は赤い破線、IGPの外周は青い破線で示しています。DOカバは複数の自治州に散在するため、緑の太枠と丸数字で独立して表現しました。
地形レリーフマップとどちらを選べばよいですか
目的が違います。本図は産地の位置と範囲を示すGI地図、地形レリーフマップは標高と山脈と河川を示す地形図です。二枚は同じ投影法・同じ縮尺で制作しているため、並べて使うと「どこにあるか」と「なぜそこなのか」が一度にわかります。学習用としては二枚一組をおすすめします。
カナリア諸島は載っていますか
はい。左下に本土と同じ縮尺のインセット(別枠)を設け、11のGI産地を収録しています。バレアレス諸島は本図内に収まっています。
額縁は付属しますか
いいえ。お届けするのはプリント本体のみで、額縁・フレームは含まれません。ポスターハンガーやマグネットバー、パネルへの貼り込みでも十分に映えます。B0縦向きに対応する額装をご希望の場合は、お住まいの地域の額装店にご相談ください。
2種類の用紙の違いは何ですか
紙そのものは同じ厚手マットコート紙です。上位の仕様では、その表面につや消しのラミネートフィルムを貼り合わせています。見た目の質感はほぼ変わりませんが、水濡れ、指紋、擦れ、退色への耐性が大きく向上します。飲食店の店内や教室など、長く掲示する場所にはラミネート加工つきが適しています。
お届けまでどのくらいかかりますか
受注生産のため、ご注文から通常7〜10営業日で発送いたします。折り目がつかないよう、丸めて硬質の紙管に入れてお送りします。
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管理者: 店長みずえ | 本牧店
アカウント: @romanianwines.dwc
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