バベアスカ・ネアグラ種

バベアスカ・ネアグラ

バベアスカ・ネアグラ（Băbească Neagră）は、ルーマニアを代表する土着のブドウ品種です。現在、133ものシノニムが確認されており、隣国モルドバ共和国では「ラーラ・ネアグラ（Rară Neagră）」として知られています。

主な栽培地はルーマニア国内で、2020年時点の栽培面積は2,570ヘクタールに及びます。

この品種から造られるワインは、豊かな果実味と柔らかいタンニンが特徴で、飲みやすい仕上がりが魅力です。赤い果実やスミレの香りが広がり、ピノ・ノワールやカダルカ、ブラウフランキッシュに近いスタイルのワインを生み出します。そのため「ルーマニアのピノ・ノワール」と称されることもあります。

不正確な情報に注意

日本ソムリエ協会教本やインターネットの多くの日本語ウェブサイトでモルドバ共和国の土着品種として紹介されていますが、誤りです。原産はルーマニア、ガラツィ県のニコレシュティ産地です。 VIVC (ヴィティス種国際カタログ) でルーマニアの品種として正式的に登録されています。

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