ヴィオニエ種
フランス北部ローヌ渓谷原産の白ブドウ品種「ヴィオニエ」は、その個性的な芳香と滑らかな味わいで愛されています。特に、コンドリューやシャトー・グリエといった象徴的なアペラシオンで名を馳せています。また、ヴィオニエは時にシラーと共に発酵され、コート・ロティのワインとしても知られています。この場合、ヴィオニエは芳香の複雑さを加えるだけでなく、色の安定性を高める重要な役割を果たします。
主要な生産地
ヴィオニエは温暖な気候と豊富な日照を必要とする品種です。現在の主要生産地はフランスで、約8,800ヘクタールが栽培されています。一方で、イタリア(1,800ヘクタール)、アメリカ(1,500ヘクタール)、チリ(830ヘクタール)、南アフリカ(820ヘクタール)、アルゼンチン(770ヘクタール)、オーストラリア(750ヘクタール)でも栽培が進んでおり、ブルガリアをはじめとする東ヨーロッパも注目すべきヴィオニエの生産地です。
特徴的な香りと味わい
ヴィオニエの最大の魅力はその芳香にあります。マンダリン、マンゴー、ハニーサックル、バラ、ピーチといった華やかな香りが特徴で、オーク熟成されたヴィオニエではバニラやスモークのニュアンスも楽しめます。
味わいは通常ドライで、酸味は中程度から低め。アルコール度数は中程度から高めで、フルボディのクリーミーな舌触りが特長です。
料理とのペアリング
ヴィオニエは料理との相性も抜群です。タイ料理やインド料理などのスパイシーな料理、ローストチキンやポーク、シーフードに至るまで幅広く楽しめます。その豊かな芳香とフルボディの特性は、パッタイやチキンコルマなどのスパイシーな料理をさらに引き立てます。
飲み頃と熟成
多くのヴィオニエワインは、若い状態でその新鮮な花や果実の香りを楽しむのが一般的です。ヴィンテージから2~4年以内に飲むのが最適とされますが、高品質なヴィオニエは数年の熟成によってさらに複雑な風味を発展させるポテンシャルを持っています。
ヴィオニエはその芳香の豊かさと柔らかな味わいで、特別な食卓に彩りを添える白ワインです。飲み手を魅了するその個性は、まさに一度味わう価値のある品種といえるでしょう。
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