ドルンフェルダー種
ドルンフェルダー
Dornfelder
ドルンフェルダー種 (Dornfelder) は、ヘルフェンシュタイナー種とヘロルドレーベ種の交配種として、1955年にドイツで造られた黒葡萄です。1868年にドイツ初のブドウ栽培学校を設立したイマヌエル・ドルンフェルド (Immanuel Dornfeld) にちなんで名付けられました。1979年にワイン用ブドウ品種として認可されました。
ドイツやチェコのような冷涼な産地で栽培されています。
葡萄の皮の色素が比較的濃く、冷涼な産地で育っても深い色合いのワインを作れます。
果実味は豊かで、タンニンが滑らかです。酸味もソフトで柔らかい印象を持ち、ミディアムボディに仕上がるワインが多いです。
辛口のドルンフェルダーはフレッシュで、ラズベリー、チェリー、カシス、ブラックベリー、と花 (スミレ) のようなアロマを持ちます。葡萄の皮の色素が豊富なため、外観は濃く見えることがありますが、アロマとフレーバーは比較的繊細です。タンニンは少なく、酸味はミディアムです。ボディーはライトからミディアムです。ガメ (Gammay) 種と良く似ており、ピノ・ノワール種との共通点もあります。
樽熟成をするとクローブ、バニラとナツメグのような甘いスパイスのアロマが加わり、より複雑なワインに変化していきます。基本的に瓶内熟成に向かない品種ですが、例外もあります。瓶内熟成が進むとジャムやドライフラワーのアロマが加わります。
甘口のドルンフェルダーは熟したレッドプラムとブラックベリージャムのアロマを持ちます。口に入れると残糖度の存在感が比較的大きいため、渋みはほとんど感じず、まろやかな味わいと心地の良い口当たりを持ちます。アルコール度数が比較的低く、気軽に飲めるワインです
ドルンフェルダーに合う料理
辛口のドルンフェルダーはハム、豚肉のソーセージ、ミートボール、ルーマニア風のミティテイとウォッシュドチーズによく合います。
甘口のドルンフェルダーはベリー系フルーツのデザートと良い相性を見せてくれます。
相性の良い料理の具体例 (辛口):
- グレービーソースのかかったローストビーフ
- 甘いソースのかかったローストポーク
- マイルドなチーズ
- トマトベースソースパスタ
- ひき肉と野菜を使った料理
- ムサカ
- ハムの多めなハワイアンピザ
- サーモンのハーブグリル
- カマンベールチーズ
相性の良い料理の具体例 (甘口):
- チェリータルト
- ブラックカラントをアクセントに使ったブラウニー
- ブルーチーズ
ドルンフェルダー
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