Trattoria Tabulé
ダニエルのワインクラブでは、私たちが心から「良い」と感じたお店をご紹介しています。料理がおいしいこと、ワインが魅力的であることはもちろんですが、それ以上に大切にしているのは、そこに生まれる人との縁、そして料理を作り上げる人たちへの共感です。
横浜・みなとみらいの「Trattoria Tabulé」との出会いも、一人の料理人との縁から始まりました。その物語は後ほどお伝えするとして、まずお届けしたいのは、ここが訪れるだけで“小さな旅”に出られる一軒だということ。目にも鮮やかな彩り、まるで繊細なジュエリーのような盛り付け。立ちのぼるスパイスの香り、そして驚きに満ちたひと口。五感で異国を巡るうちに、日常がふっと特別なものへと変わる経験をできる場所なのです。

“中東イタリアン”という、まだ見ぬおいしさ
スパイスとハーブが織りなす、奥深い味わい
Tabuléが掲げるのは、「中東イタリアン」という新しいジャンルです。フムスやタブレ(ブルグルのサラダ)に代表される中東料理に、私たちになじみ深いイタリアンの要素を掛け合わせる。異なる食文化が出会うことで、ほかではなかなか味わえない独創的な一皿が生まれます。スパイスやハーブが豊かに香り、思いがけない食材の組み合わせが、一皿ごとに新しい驚きを届けてくれます。

Tabuléと出会うまで
シェフ・宇喜多さんとの、うれしい縁
Tabuléとの出会いは、シェフの宇喜多さんが、私たちのワインに興味を持ってくださったことから始まりました。毎週木曜の夜、20:00〜21:30に開いている「ワインと英会話」の教室にも足を運んでくださり、そして今回ようやく、お店へ伺うことができました。こうしてルーマニアワインを愛してくださる作り手と心を通わせられることが、私たちにとって何よりの喜びです。
驚きが連なる、Special Courseの記憶
一皿ごとに、心ときめく驚きの連続
今回いただいたのは、Tabuléの世界を一皿ずつ辿る「Special Course」(6800円)。
前菜からデザートまで、どの皿にも「スパイスと食材の意外な出会い」という驚きが仕込まれていました。
まず食卓に届くのは、焼きたてのピタブレッド。その温もりに寄り添うのが、ひよこ豆のフムスと、外はカリッと中はほろりとしたファラフェルです。豆の自然な甘みが溶けたなめらかなフムスと、スパイスが香り立つファラフェル。ピタパンですくって頬張った瞬間から…もう中東の食の世界へと誘われます。

続くのは、「シグネチャータブレ ヨーグルトのソース」、そして瑞々しいカンパチのカルパッチョ。爽やかな酸味とハーブの香りが、次の一皿への期待を静かに高めてくれます。

温前菜で登場するのが、丸ごと焼き上げた「カリフラワーのロースト」。江戸前のフレッシュハーブとくるみ、ピーナッツバターとスパイスのソースをまとった一皿は、見た目のインパクトもさることながら、ほくほくとした食感と幾重にも重なるコクや旨みで、思わず笑みがこぼれました。

パスタは、「ムール貝と焼きナスのジンジャーペペロンチーノ」。
オイルをまとったぷりぷりのムール貝と、しっとり焼き上げたナスを、ハーブとともにパスタに絡めて。ひと口ごとに、中東とイタリアンが心地よく溶け合いました。

そしてメインは、この日いちばんの驚き「中東風ラムバーグ パプリカと茄子のソース」。スパイスを織り込んだラムの豊かな旨みが、パプリカと茄子のソースと重なり、口の中で幾層もの香りがほどけていき感動の美味しさでした。

締めのデザートは「ティラミス」。やさしい甘さがそっと寄り添い、コースを美しく結んでくれました。

一皿ごとに「こんな組み合わせがあるのだなぁ…」と驚かされ、それでいて最後まで心地よい。作り手の探究心と遊び心が、余すことなく伝わるひとときでした。
ランチ、ディナーともにコースが用意され、その内容はおよそ1か月ごとを目安に移り変わります。訪れるたびに新しい味わいに出会えるのも、この店ならではの楽しみです。
横浜で、東欧ワインに出会う幸福
料理と高め合う、夢のペアリング
料理に寄り添うドリンクも、Tabuléの楽しみのひとつ。ワインのラインナップは幅広く、ソフトドリンクも充実しているので、お酒を飲まない方も一緒に心ゆくまで過ごせます。
そして、今回の料理に合わせたのは東欧のワインたち。実は、ダニエルのワインクラブがお届けするルーマニアをはじめとする東欧のワインは、ここ横浜・みなとみらいのTabuléでも味わうことができます。 スパイスとハーブが織りなす中東イタリアンと、個性豊かな東欧ワイン。この出会いこそ、Tabuléならではの醍醐味です。
まずは白から。ルーマニア・グラマの「グラマ アリゴテ 2023年」は、アリゴテ100%の辛口。青リンゴやレモンを思わせる爽やかな香りと、きりりとしたミネラル感が魅力です。その澄んだ酸とやさしい果実味が、フムスやタブレ、スパイスをまとったカリフラワーの旨みをそっと引き立ててくれました。

メインの「中東風ラムバーグ」には、ブルガリアの「ペンタグラム・ピノ・ノワール 2020年」を。サワーチェリーやラズベリーの香り、おだやかなタンニンと赤い果実の酸が、スパイスの効いたラムと、甘やかなパプリカと茄子のソースに美しく重なりました。

日本を忘れる、開放感と温かなおもてなし
まいさんの心配りと、芝生を望むテラス
そして当日、笑顔で迎えてくださったのが、まいさんをはじめとするスタッフの皆さん。一皿ごとの丁寧な料理の説明から、グラスへの細やかな気配り、心に残るワインの紹介まで、どの瞬間にも高いプロ意識が息づいていました。とにかく太陽のような笑顔に元気をいただけました。料理とワインの魅力を互いに引き立て合う…そんな夢のようなひとときを届けてくれました。


Tabuléが店を構えるのは、複合施設「LIVING TOWNみなとみらい」の1階。天井の高い開放的な店内は異国の香りに満たされ、日本にいることを忘れてしまうほどです。大きなガラス窓の向こうには、青い空の下に広がる芝生広場が。ペット同伴OKのテラス席で、やわらかな風と緑を感じながらグラスを傾けるひとときは、陽気に満ちたこれからの季節にこそ格別です。おいしさは、味だけで生まれるものではありません。それを支える人の温かさと居心地があってこそ。Tabuléには、その両方が確かに流れていました。
アクセス情報・ご予約
Trattoria Tabuléは、みなとみらい線「新高島」駅から徒歩6分ほど。横浜駅からも徒歩圏内で、複合商業施設「LIVING TOWNみなとみらい」の1階に位置します。
- 住所:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-2-1 LIVING TOWNみなとみらい1階
- 電話:045-307-6333
- 営業時間:ランチ 11:30〜14:00(L.O.)/ディナー 17:30〜21:00(L.O.)
- 定休日:水曜日
- 席数:50席(ペット同伴可のテラス席あり)
最新のメニューやお店の情報は、公式Instagram(@tabule_trattoria)でも発信されています。彩り豊かな料理の写真は見ているだけでも楽しく、ご予約前にぜひチェックしてみてください。
※営業時間・定休日は変更となる場合があります。ご来店前に公式Instagram等で最新情報をご確認ください。
まとめ
横浜・みなとみらいの「Trattoria Tabulé」は、世界とつながる「中東イタリアン」の新しいおいしさ、東欧のワインも楽しめる豊富なドリンク、そして心のこもったおもてなしに包まれる、とっておきの一軒です。ハーブのあしらい、思いがけない食材の組み合わせ、そして目にも美しい盛り付け。その一皿ごとに、そっと心が動かされます。みなとみらいへお出かけの際には、ぜひ一度、五感でめぐる小さな旅を味わってみてくださいね。
「ダニエルのワインクラブから来ました」とひと言添えていただけたら、きっと素敵なひとときが待っているはずです。どうぞ心ゆくまで、美食と美酒の時間をお楽しみください。